谷真理佳の感性
谷真理佳の魅力。
ファンにとってみれば感じ方は人それぞれなのだろう。
可愛いところ。
バラエティ番組でのハイテンションなキャラ。
実はとても気にしいなのにウザキャラを演じている健気さ。
ツンデレなところ?
劇場公演でのパフォーマンス。
ひとつ、間違いなく言えるのは、早い段階から運営や著名人に注目されていた存在だったという事実。
松井玲奈「ほんとに、動きが好き!」(2013年1月26日HaKaTa百貨店2号館)
戸賀崎智信「君は宝だ!」(2013年5月13日、全国握手会北海道)
小林よしのり「HKT48の谷真理佳は天才だ!」(2013年11月9日小林よしのりブログ)
今村悦郎「絶対化けさせる自信があるのは谷ですね。」(BUBUKA2014年9月号)
何がそんなにもプロフェッショナルな人達の気を惹きつけるのだろう?
小林よしのりブログ(2013年11月9日)
HKT48の谷真理佳という子は天才だと思う。
騒がしさは照れ隠しと表裏一体であり、一挙手一頭足がまるでチャップリンみたいな表情と動作のオーバー・アクションになっている。
自己顕示の強烈さが、実はサービス精神と一体であり、嫌味がない。
その圧倒的なパワーは一瞬怯むが、十分、長時間でも一緒に居られる子だ。
親は普通らしいから益々不思議なのだが、こんな子が世の中に生まれてくるのかと感動を覚える。
一緒に長時間いたら、愛おしさがこみ上げることになる。
初めて見るタイプだが、芸能界で貴重な存在になるはずだ。
バラエティー畑には違いないが、大島優子の「対人スキル」を正しく継承する逸材だと思った。
谷真理佳はすごい 天才だ!
チャップリンみたいなオーバーアクションとは何か?
若い年代には馴染みがないだろう。

チャールズ・チャップリン
映画の黎明期において、「喜劇王」の異名をもちハリウッドにおいて極めてマルチな才能を示した不世出の天才である。
ユーモアの陰に鋭い社会諷刺や、下町に生きる庶民の哀愁や怒り、涙までも描かれているため、純粋に笑いのみを追求する他のコメディアンとは一線を画す存在であった。
偉大な人物を例に挙げられるとは、谷真理佳の才能とはなんなのだろう?
それは、他のメンバーにはない独特の感性(世界観)なのではないだろうか?
その感性について、早い時期に谷真理佳の魅力を見い出した人物とのエピソードから紐解いてみよう。
言うまでもなく、今をときめく女優、松井玲奈その人である。
HaKaTa百貨店2号館において、HKT48における推しメンに指名した際に、その理由についてこう発言している。
「何か、ほんとに動きが好き!」

谷を推しメンに選んだ理由は「動き」
今をときめく女優松井玲奈をして、好きと言わしめた「動き」とは?
HaKaTa百貨店2号館、第1回目企画「その場で演じろ!アドリブシアター!」では、「ふざけないで!」というセリフを共通のテーマに4チームに分かれて寸劇を演じている。
谷真理佳が参加したチームは、バレーボールの青春ドラマ。
注目したいのは、インターハイ決勝で熱を出して倒れたキャプテン(兒玉遥)を選手交代するというコーチ(穴井千尋)に対して谷真理佳は「ふざけないで!」と一蹴し、キャプテンと一緒に試合を勝ってインターハイに行く気持ちを表現する場面でのことである。

試合中に熱を出して座り込むキャプテン兒玉遥

キャプテンと一緒に戦いたい!と谷

選手交代を促す審判植木奈央

選手交代を告げるコーチ穴井千尋

弱気なコーチに「ふざけないで!」と谷
本来「ふざけないで!」というセリフはコーチや弱気になっているキャプテンに対して言うべきところを、谷真理佳はカメラに向かって、すなわちテレビを観ている私たちに向かって表現している。

谷のカメラ目線に注目した松井玲奈
この「その場で演じろ!アドリブシアター!」は、ほかに3チームが寸劇を演じたが、いずれも「ふざけないで!」は劇中で相手に対して言っている。

自分を遊んだ男子に「ふざけないで」と田島芽瑠

生意気な転校生に「ふざけないで!」と松岡菜摘

博多のラーメン店なのに、とんこつ味がない事に「ふざけないで!」と森保まどか
谷真理佳の、このカメラを通じてこちら側に訴えかけてくる感性は独特のものといえよう。
この感性。
もうひとつ身近に見ることが出来るのは、SKE48 E公演2分半の袋とじ 2014.07.10「E公演の裏側~かまって玲奈さん~」である。
新体制となったチームE公演に、初日振りに出演する松井玲奈はレッスン場でひとりダンスフォームのチェックに余念がない。

フォームをチェックする松井玲奈に話しかける谷
久々に合流した玲奈さんに谷真理佳はかまって欲しくて、レッスンの邪魔をするのである。

フォームを録画しているカメラに映り込み邪魔をする谷は「別に…。」ととぼけるが視線はカメラに!
「練習してるって言ったじゃん!」
「ごめんなさいっ!」
「そうやってさ、すぐさぁ、」
「大好きっ!」
「こあみの事が好きなんでしょ!」

邪魔をしているのに「大好きっ!」と誤魔化す谷

「(私より)こあみの事が好きなんでしょ!」と突っ込まれ、その焦りぶりをカメラへ表現する谷
動画を見ればわかるのだが、相手に対して気持ちを発すると同時に、観ている側にも感情表現を発していることが見て取れる。
観る者に自分の演じている感情を直接表情で伝えて来るこの感性は、他のメンバーではあまり見ることの出来ない独特の世界観といえよう。
昨今、SKE48の冠番組がないため、中々その本領を発揮する場面は少ないが、「AKB48の今夜は仕切りたい!」に出演した際にも独自の世界観で他のメンバーを巻き込んでいた事は記憶に新しい。

AKB48の今夜は仕切りたい 第3回MC

ひな壇のメンバーに自分への声援を求める場面

仕切るMCは自分である事を主導権と発言

ひな壇からムチャぶりをされる稀有な存在

身を斜めにして丼をカメラ映りする角度で差し出す

ラーメンの食レポをひと言「デリシャス!」
その独自の感性による世界観で、これからもバラエティ番組はもちろん、劇場公演でのパフォーマンスや握手会でのやり取りに、私たちファンを楽しませ、そして癒してくれることであろう。